営業が出来ない不動産屋(どうする?悩み)

売買と言ってもやはり営業がつきもの。

当社にも営業に来られる方が良くある。飛び込みで、「売りませんか,買いませんか」という営業。

これがやはり苦手。できない。                 

お客さんの方から依頼されて「自宅を売ってください。買いたい」と来られると、

バンザーイなのだが、それはほんのたまの事、2年に一度位。そんな消極的な、待っているだけでは仕事が成り立たないし、利益はお家賃で消えていく。

性格的なものがあるから、私のできる事、性格にあったものでなければ長続きしないし・・。

不動産業界は男性の世界、というイメージが強く、「仕事の情報交換をしましょう」と不動産協会の呼びかけがあったりして、その集まりに出席しても、私の事を「ママ」というおじさんもいる。(なに言ってるのよ!ホント不愉快)

古い意識の男性が多い。

まあ、そんなのは放っておいて、嫌な思いをしないで出来る不動産業はどうしたらよいか?

「自分で不動産を買って、それを売る」この売買の形が良い方法だと言う気持ちは固まった。

その後、その方向での仕事に頭を切り替えた。

しかし、具体的に・・・は結論が出ていない。

一言断っておかなければなりませんが、不動産の仕事上、嫌な事ばかりではなく、気持ちよくお付き合いできる大家さんや地主さんもいらっしゃる。

信頼して下さる方とは問題なくお付き合いをさせていただいています。

管理を委託されている物件の、普通賃貸の仕事も勿論並行してやっていた。

売買の話に戻りますが、不動産を仕入れ(マンションや家)それを売って、差額が利益になる。それがお仕事だけれど、売る価格より安く仕入れなければ利益が出ない。

言葉では一言で済む簡単な理屈だが、これがとっても難しい。

単純な理屈程難しいものだ。(だって、どの人もみんな思いつく当たり前の事だから)                 

マンション等、高く買ってしまった場合は、しばらく賃貸に出して賃料を戴き、利益を出してから売る。という方法もある。                     

いくら安く仕入れられるかという事がキーポイントです。

 

1990年バブルがはじけて不動産価格が下落し、負債を抱える人が増えてきた。

1995年住専の6兆4000億円という莫大な不良債権が報じられ、1996年整理回収機構の設立、民事執行法の改正、会社を始めてから3年位経っていた。

国は不良債権問題や日本経済の落ち込みを何とかしなければと官民一体となって、躍起になって色々な手を打っていた。

その後、不動産の証券化も行われる事になり、目まぐるしい時代でした。

裁判所が競売物件を新聞に乗せるようになり、一般の人々も(私も含め)競売物件を目にするようになる。

同じようにアットホームのチラシにも、競売の広告が特別メニューで入ってくる。

(アットホームの人に聞くと、裁判所からこの広告を入れてくれ、という依頼だそうだ)

私も、不動産競売というものに目が留まり、競売とは何か、素人で中味を知らなかったので調べ始めました。   

銀行からローンを借り、債務者が途中支払えなくなった場合、債権者(銀行が殆ど)が債権回収の為、裁判所に競売を申し立て、その物件が競売になる。というものです。

競売に興味を持った私は、競売の手続き・入札方法・取得後の事等、色々本を読んで調べました。ネクラな私はいつも本を読んで調べます。

競売に関する事を知り合いに聞くとか、教えてもらうとか、という事は苦手でしたし、しませんでした。

自分のペースで本を読んでいると、「はてな?」と思った所で、自分なりの考えや構想が浮かぶのです。

本は色々な事を教えてくれますが、最後は自分で判断し、決断しなければならない事ですから、これから進もうとしている事は自身で決断したいと思っています。