今までに、私は2度「家出」をしました。
実家は遠いので、ホテルに泊まります。
夫はビックリしてあちらこちらに電話して、私を探します。
1日目は携帯を切って、2日目はスイッチをオンにします。
すると、2日目慌ててホテルに迎えに来ます。
「頼むから家出しないでくれ。
もっと君の気持ちの事を考えるようにするから。」
と言います。
(フフフ‥少し効果あり!)
しぶしぶ仲良くする事にします。
色々話し合って、譲り合い、合意点を見つけ出すように二人で努力しました。
その後、彼は自身のプログラムの中の、私のパーセンテージが上がった様で、
上がった分色々心配してくれる様になりました。
私は、自分が我慢しているだけでは納得出来ません。
しかし、相手(この場合は夫)が気付かなければ、状況は変りません。
その状況を変えるためには?
夫がその状況に気持ちを向け、
相手の事を考えるにはどうしたら効果的か?
私は考えます。
時にはショック療法も必要です。
育った環境が異なった夫と私は、結婚という形で二人が一緒に暮らす事になったのですから、
生活の中で色々考えがぶつかる事はあります。
その度に話し合い、意見の交換をし、互いを認め合う努力をしました。
それから十何年の時を経て、私達夫婦は何でも話し合い、
互いになくてはならない存在となりました。
互いが互いの一部となって、気持ちも行動も理解し合える存在となりました。
(しかし、個性は違います。)
元気になった私は、不動産の仕事をしようと、思いました。
夫は「教師と不動産はミスマッチだ。歓迎できない。」
と言います。
「私は○○先生の奥さん」 と言う名前ではありません。
そう言う存在で、私は一生を終えるのは嫌なの。
私には私自身の名前があり、個性があり、人格があります。
あなたはあなたで、
私はあなたではありません。
私は私自身の能力の、分相応の力で、自分を表現したいのです。
私とあなたは別人格なのよ。
あなたの力を借りようとは思いません。
人形の家のノラの様になっちゃうわよ。」と言うと、
反論せず
「そうだな」
と、夫はすぐ理解してくれました。
(この理解は、非常に早かったです。速攻。ラッキー)
フランスの女性も、自分の考えや権利を主張します。
そういう事をよく理解しているみたい。
それから夫は、女性としての、私の社会的な立場も支持してくれるだけでなく、
協力してくれる様になりました。
勿論、私も夫の立場を理解し、尊重しています。
結婚当初とは異なり、夫は随分変わってくれました。
「君と一緒になって、女性の立場の、僕が気づかない事を色々教えてもらい。
僕も変わることが出来た。」
と言ってくれる様になりました。
夫の言葉の中には、変わらされたと言うのではなく、
彼自身、自ら変わったと言うのです。
その意味が私の心を打ち、感動します。
私も感謝の気持ちです。嬉しいです。
女性の立場に心を寄せてくれる夫と巡り合えた事は、幸運だと思います。
所で、食事ですが、
もう、夫の好みだけに合わせることは出来ません。
今では洋食だけではなく、和食・中華と色々作ります。
肉じゃが・きんぴらごぼうも作ります。
それでも相変わらず、「おいしい」と食べています。(よかった)
朝食は
彼が決断した時以来、毎日作ってくれています。
しかし、今だに変化はありません。
全く同じメニューです。
これからも同じメニューでしょう。
(本人が工夫する気持ちがないのですから、私は何も言いません。)
配偶者終わり。