68 私の配偶者はどんな人?(2)

食事作りが辛い私ですが、

所が、夫は私の料理には殆ど満足しているのです。

「おいしい」と言って食べています。

「食事が楽しみだ」と言ってます。

 

私はこんなに苦痛なのに、おかしいナー。

そう、私は料理を作るのは好きではないのですが、

味は分かると言いましょうか、舌が肥えてると言うのでしょうか?

 

味付けはまあまあ上手なのです。

 

レシピに書いていない、普通は使わないような味を少し加えると、

料理が変身するのです。(悪い方に変身してはいけません。)

 

ノーベル賞学者も、配合を間違って思わぬ大発見をすることだってあります。

私もノーベル賞?  ウソウソです。

料理を教えてもらった事がない私は、何にでも挑戦できます。

 

もし、料理学校に行って、先生から

「○○さん、そんなことをしてはいけません。それはダメですよ。」

と、言われるのが落ちですが、

そんなことを言われるのは窮屈で、性に合いません。

それはダメでしょ。と言う調味料でも、

今までにない新鮮な味が出ることがあります。

 

何でも試してみなければ!

 

1つ1つの食材の味や、個性を知るのは大切です。

どれとどれの味を合わせればマッチするか、噛み心地はどうか?

 

これはファッションと同じです。

どの上着とスカートを合わせればよいか。

色合いは?生地の風合いは?かばん・靴は何色?

 

と言う訳で、

夫は、「おいしい」なんて言っています。

私は味付けでごまかしています。

 

 

人は得手不得手がありますが、

不得手な所を得手でカバーして、上手に形を作る。

これで完璧。

(なんて思っているのは私だけかしら?

兎に角、ごまかしが通用する人でラッキー!)

 

夫は満足しているようですが、

私は料理を作ること自体が嫌いなのです。

苦痛なのです。

 

おまけに、毎日残り物が出ます。

残り物をお昼に食べても、まだ前日の、

その前の、そのその前の残り物も冷蔵庫の中にあります。

 

冷蔵庫を開けるたびに気になります。

新しく買ってきた食材を入れる隙間にも苦労します。

 

次第に、「ナニコレ!」と思う気持ちが湧いてきました。

こんなことで悩まなければならない事が悩みでした。

不愉快になって来たのです。

 

不愉快な気持ちは膨れるばかりで、小さくなりません。

これを一気にスッキリさせるためにはどうしたら良いか?

考えました。

 

取り敢えず、暫くは夫の望み通リに料理を作る。

それから後に、反撃です!!

 

とうとう私は、残った料理は捨てることにしました。

 

ゴミ箱にポイ。

 

その日の食材を買い、料理を作り、

残りはポイ。

気持ちはスッキリしました。

冷蔵庫もきれいです。

 

しかし、夫の給料が足りません。

 

ある日夫に訴えました。

「あなたのお給料では、食材を買うお金が足りません。

給料をもっと多く稼いできてください」

 

夫はビックリ顔。

「どうしてそんな事になるんだ!」

 

「あなたが翌日残り物を食べないから、ポイしてるのよ。」

体の具合が良くなかった私は、その事も訴えました。

 

夫は、

「エ…! そうだったのか。」

 

 

「あなたは食事が大好きな事は分かるけど、美味しいものは贅沢な食材が必要なの。

それなりにお金もかかるのよ。

 

私たちはお金持ちではないのですから、残り物も食べなければネ。

残り物が1品2品あれば、私も楽ですし。」

 

私達は話し合いました。

家族として一緒に暮らしているのだから、互いを気遣っていこう。

 

と言う結論になりました。