夫も定年近くになりました。
今迄は私の仕事が不安定でも、
夫が生活の基本を支えてくれていましたから、
安心した気持ちで仕事をすることが出来、
有難いと思っていましたが、
定年になると退職金は出るでしょうが、
その後の収入は今まで通りにはいかない。
「あなた、年金はいくら位なの?」
「そんなの分からないよ。
会社が計算してくれるんじゃないか?
年金をもらえば分かるだろう」
全く・・・・。いつもこの調子なんだから。
年金は給料よりガクンと減るのは確か。
これは困った。
今後の事を考えなければ、
という気持ちが強くなってきました。
①年金生活になるので、生活を切り詰める。
②今迄の様な生活が良い
そりゃー、
②の今迄に近い生活が良いです。
そんな心配を夫に話すと、
「何とかなるよ、心配するな」
と何度聞いても、いつも曖昧な同じ返事。
「どのように何とかするのよ!
私も呑気で、今までボヤーとしていたけれど、
一度考えだすと心配は膨らむ。
しかし、夫の頭の中は頼りにならない」
「君は心配性だよ」
というけれど、
「あなたが考えてくれたら、私だって気が楽なのに・・
せめて、半分ぐらい考える責任があるでしょ」
数年間は大丈夫かも知れないけれど、
10年15年先はだんだん不安になるかも・・・。
病気になるかも知れない。
杖を突いて歩くご老人を見ると、将来の姿を想像してしまう。
(いずれは・・)
入院したりすると、生活がガラッと変わってしまう。
色々不安な事が頭をよぎる。
今の生活を、バリアフリーの様に、平行移動させたいと考え、
その計画を始めました。
基本的な考えとして、今と同程度の収入+予備費も必要。
私の仕事の定年はないから、
これから年を取って仕事も先細りになるけれど、
健康のためにも頭の体操の為にも、仕事は続けた方がよさそう。
営業は元々出来ないから、そういった環境は変わらい。
2年位考えて準備し、
年金+幾つかの所有物件の賃料収入を合わせて生活しよう。
物件を維持するにも出費がある。
その費用も念頭に入れておかなければならない。
等々。
完全ではないが、何となくこの先の景色が見え、
心の準備が出来たように思った。
(思いがけない事態が起き、突然の出費が有るかも知れないが・・)
夫は定年後、他の所で勤める事も出来たけれど、元々気楽な性格、
私と一緒に会社で好きな本を読んだり、会計をする。
と言うので反対しなかった。
私が朝二人分のお弁当を作って、お昼に食べるのが楽しいと言っている。
ピクニック気分で来ている。
会社に来るようになっても、長くやっているテニスに出掛けたりしている。
テニスでは、若いコーチの強いボールを返せなくなった。
もっと上手になりたい。
と落ち込んでいる。
年を取ったのだから仕方がないと思うけれど・・・
何時までも若い気分でいる。
「これからはゴルフが良いかも」と、両方練習に行ったりしている。
会計の事は任せているので、税理士さんとも連絡を取りながら、
キチンとやってくれているので助かっている。
従業員を雇いたいと思った事もしばしばあったけれど、
夫はいつも嫌がっていたし、
こうして夫が会社に来るようになってからは、今後も無理だと諦めた。