49 不動産売買ズームで決済

大阪のマンションを売った時の事です。

 

あべのハルカスから5分位の所、76㎡で賃貸に出していましたが、

その賃借人さんは長く住んでいただいていて(12年位)

 

オーナーチェンジで売ることにしました。

 

今回の売却は、以前も取引した事のある、

大阪の大手の業者さんにお願いすることにしました。

 

担当者は○○さんと言う方で、34歳の若い男性だった。

 

しかし、丁寧で几帳面に仕事をしてくれるので、安心していた。

メールでやり取りし、電話で話すことは3~4度位でした。

 

1ケ月ぐらいして購入希望者がいると連絡が入りました。

入居者がいても良い、という会社が、買主さんだった。

 

この時期、コロナの真っ最中で、契約は郵送でしました。

 

契約書の往復や、手付金の確認、その領収書は時間差で送る。

といった様に、1度で済む事がそうではなく、

面倒なやり取りに思えた。

 

決済に関しては大阪に出向いて対面で、という事だったが、

 

コロナの中、テレビで連日放送される程、感染者数も多く、

大阪まで出向くのはあまり気が進まないでいましたが、

 

「決済だから何とか行こう」と夫と話していた。

 

しかし、気が進まない原因は他にもあって、

東京で別のマンションを売りに出していたのです。

 

そのマンションと売却時期がずれるだろうと思っていたのが、

微妙に同じ時期を前後するように進んでいた。

 

その後、買主側の銀行の関係で、

決済場所を神戸に変更してほしいと言う連絡が入った。

 

私達はその連絡を受け、場所が遠くなったので、

ガッカリし(コロナだし・・)

ますます気が進まなくなった。

 

担当者と何度か相談し、

ズームで決済しようという事になりました。

 

登記識別情報、印鑑証明書、部屋の鍵等、残代金振込後、

すぐに買主に渡すべき一切を

前もって相手業者に送らなければならなくなりました。

 

この事に関しては大きな心配もあります。

 

残金を受け取る前に所有権移転の為の重要な書類、

登記識別情報・印鑑証明書・鍵等を、

予め業者に送る訳ですから、不安があります。

 

でも、買主側からすれば、残金を支払えば、待機している司法書士

登記識別情報・印鑑証明書を持って、すぐさま法務局に出向き、

所有権移転の手続きをする訳ですから

 

ズーム決済の場合、売主は前もって送るしかありません。

 

悩みました。

が、

 

以前に取引した事もあり、

又、義兄が役員をしている会社の子会社でしたから、

 

まさかの時は、何とかなると考えて、重要書類を送りました。

 

日時を設定してもらい、

決済日当日は、こちらも自宅で準備して、

画面上で買主さんと挨拶しました。

 

先方が「只今振り込みました」と言うので、

当方もスマホで入金を確認し、

 

すでに送られて来ていた領収書に記名押印し、

早速先方に速達郵便で送る、

といった具合です。

 

義兄には、前もってこのような決済の事情を聴いてもらっていましたが、

結果、心配する様な事もなく無事終了し、

アー良かった。

 

(もし、義兄との関係がなかったら、ズームでということは決断できず、

神戸に出向いていたと思います)

 

東京で売りに出していたマンションも、

その翌日決済が終わり、

何とか両方の日程をやり過ごす事が出来、ホットしました。

 

これからの時代は、こうしたズームでの売買の方向になるのかナー・・

と思うけれど、

 

今回心配したように、

登記識別情報等、所有権移転の大事な物はどうするのかしら?

と思う。

 

知り合いの司法書士の方にも、その事を投げかけてみたが、

 

「どうなるんでしょうね・・・」

 

と言って、次の言葉が出てこなかった。