46 電話セールス(2の1)

経験がある方も多いと思いますが、

 

昨今、家・マンション・アパートを売りませんか、等のダイレクトメールや、

電話が頻繁に掛かってくる事があると思います。

 

無視するのが正解ですが、あまり頻繁に電話がかかってくると気になって

 

「ちょっと出てみようかな」

なんて思ったりする。

 

私の夫は出た。                          

 

最近誰と話しているのだろう?

時々笑ったりしている。

 

「あなた、電話の相手は誰?」

 

「いいんだ、広告だよ」

 

何故か、はぐらかす。

怪しい。

 

3度や4度の電話の事ではない。

 

「一体誰と話しているのよ。秘密にして」   

 

「実は、港区の僕名義のマンションを売ってくれって、熱心なんだよ。

しかも良い値段なんだよ」

 

「ナーニ、電話セールスに引っかかっているの?

やめておいたら」

 

「まあ、任せておきなさい」

 

それからも、何度も電話で話している。

 

 

何日か後、「売ろうかと思う」と言い出した。

 

「何! 売らなくても良い物件でしょ」

 

「駅近だし、今後あの辺りは再開発されるわよ」

 

「おまけに電話だけでそんな気持ちになるなんて」

 

(どうして電話にでるの?‥と、思う。

自分の事を相手にしてくれるから嬉しいのかしら?)

 

「大丈夫、暫く見てなさい。契約する時は言うから」

 

全く聞く耳を持たない。

騙される時はこんな風なのかしら。            

 

その後、売るそぶりを見せたら値切って来たという。

 

やっぱりね。

 

夫は

「〇〇○○万円と言ってきたのはそっちだろ。

下げるならこの話はなかった事にしてくれ!」と言ったら、

 

翌日

「〇〇○○万円のお客様がいます。

交渉します、待っていて下さい」

 

相手は慌てている。

 

又その翌日、

「お客様がOKしました。〇〇○○万円で買いたいそうです。お願いします」

 

夫は私に、

「〇〇○○万円は最初の値段だし、いいと思う。売ろうと思う」    

 

「あなた名義なんだから、売りたいならどうぞ。

 

でも、この話は電話だけで進んでいるのよね。

 

電話口の営業マンの顔も知らないでしょ。

 

その営業マンの会社を調べた?」

 

「調べてない。調べてみるよ」

 

「買いたいお客はどんな買主なの?」

 

「分からない」

 

「エ!、買主がどんな人かも分からないの?」

 

「呆れた。

 

買付証明書を出してもらったら?

 

買主の名前・住所は必要でしょ」

 

「そして、その買い付け証明はメールでお願いして頂戴。

まさかの事態の時、証拠になるから」

 

「よし、分かった」

 

夫は買付証明書を請求した。

メールで送られてきた。

 

買主はテレビ広告などしている、夫も知っている名前の会社だった。

 

夫は信用し、喜んで、益々売る気になっている。

 

(ア―ア・・・・・>︿<)   

 

夫は色々な面で、知識豊かな所もあり、頼りになるが、

パーフェクトではなく(私もそうだが)

ある場面では、ついつい相手のペースに呑み込まれてしまう時がある。

(心配です)

 

そして、電話で、営業マンから色々説明を聞いている。