44 借地権付建物 (借地非訟 3の2)

この1ケ月半、私は話し合いで解決出来るものだと気楽に思っていました。

 

相手方弁護士は逃げて、話をしようとはしない。

当方に対して、誠実な態度は一度も見られません。

 

「取り付く島がない」とはこう言う事でしょうか

 

私は、この時まで、借地非訟の制度を利用しなければならないとは、

夢にも考えていませんでした。

 

しかし、私は、この制度を利用し、裁判所に申し立てようと思いました。

 

購入する前から、まさかの時はこの制度を利用しようとは考えていましたが・・・・・

 

まさか。と言う思いです。

 

借地非訟を申し立てるのは初めての事です。

 

不安はあります。

面倒です。

少し気が重い。

 

当方にとっては最後の切り札です。

期限は所有権取得後2ケ月以内です。

残り、2週間です。

 

しかし、相手側の弁護士の態度は、当方がこの制度の期限切れの2ケ月が過ぎるのを、

のらりくらりと待っているのでは、と思える態度でした。

 

「後、2週間だ!」 なーんて思っていた事でしょう」

相手側からすれば、

「果報は寝て待て」という事でしょうか。

 

夫も賛同し、期限も迫っているので、私たちは弁護士には頼まず、

自分たちで申し立てる事にしました。

 

大体の必要書類は準備してありましたが、

裁判所形式の書類に整えなければならず、

又、時間もなく大変、

大忙しでした。

 

書類の1枚でも不備があれば受け付けてもらえず、

間に合わない。

慎重に、又裁判所の書記官にも会って準備しました。

 

東京地方裁判所に申し立て、期限内に受け付けてもらいました。

(間に合いました。)

 

そして、当方の申立書が、

裁判所から特別送達で相手側に到達した頃、

例の、相手側の代表者の△△弁護士から電話がありました。

(やっとこの問題と向き合った様子)

 

 

「なぜ先に出したんだ。先を越された!」

 

「法律で、当方に認められた権利を主張しただけです」

 

「ナニーーー ! ~~~~~~~馬鹿野郎!」

 

ガチャーン

 

電話口で大きな声で怒鳴って、電話を切った。

 

ハイハイ、立派な弁護士事務所の先生と違って、私は素人です。

でも、怒鳴る事はないでしょう。

 

自分たちが法的に有利になるようにする為に、

当方を無視し、対応しようともせず、

こちらが身を守るため、法的態度に出ると怒鳴る。

「何なんですか?これ!」

 

(あなたも法律家でしょ! お互い法的な立場を主張しているだけでしょ。

 こちらも言い返したかったが、その間もなくガチャンだった。)

 

怒鳴っている所を録音しておけば良かった。

馬鹿呼ばわりされて、

こんな弁護士、腹が立つ。

謝ってもらいたいものだ。

録音があれば、後で名誉棄損で訴えることが出来たのに。

残念。

 

 

「先を越されたと、大声で怒ってるわよ」

 

「馬鹿呼ばわりされたわよ! ホント失礼しちゃうわ!」

と夫に言うと、

 

「アハハハ 君は馬鹿だったのか」

と、夫は大笑い。

「やめてよ! 貴方まで」

 

「電話口で、直接馬鹿野郎と言われる身にもなって頂戴」

 

「ごめん、ごめん」

 

「裁判所に申し立てて良かったね。弁護士は依頼主に対して面目丸つぶれだから、

相当頭にきて怒っているんだ。

 

今からでも借地契約をする気持ちがあるなら、

こちらも申し立てを取り下げるけれども、

契約をする気がない事がハッキリしたね。

 

でも、品のない奴だな」と、夫。