目覚めた私 2

主婦だけではなく何かしたい。

花屋、洋服や、食べ物や。色々考えたが、ピンとくるものがない。

せっかくの資格があるから不動産屋はどうかしら?

夫に話すと、勿論夫は反対、家族の誰も賛成しない。

実家の母に話すと毎日電話をかけてきて、「やめなさい、お花屋さんとか洋服屋さんとか、もう少し女性らしい仕事はないの?」

賛成してくれる人はいない。私も不安で一杯。でも心のポッカリ穴を埋めたい。ここで辞めたらこの先穴は埋まらない。と思う。          

夫や家族が100パーセントの私の人生ではなく、私には私の人生の部分があっても良いと思った。不動産という響きはあまり良くない所があるかもしれないけれど、私が出来る事、私の分相応で出来る事が大事だと思った。反発心もあったかも知れない。

最終的に、私の領域で、私の力でする事、という事で夫は賛成してくれた。    

賛成してくれたのは夫だけ。感謝。嬉しかった。

しかし、不動産の知識が乏しいどころか全く無いことは不安に感じていた。

世間では不動産は怖い・騙される。等の事も聞く。

しかし宅建の勉強をしていた時、法律って面白いナーと思うところがあった。

不動産も法律と関係あるし、もう少し深く法律の事を知れば自信がつくかも知れない。と思うようになった。  

そこで、中央大学の通信学部の法学部に学士入学した。法律の本を読んだり、レポートを書いたり、(通信教育のレポートを出す郵便代は安い。15円です)

家事をしながらの忙しい毎日だったが、色々な知識を知ることが出来、楽しかった。

スクーリングにも行った。大阪でスクーリングがあった時はホテルに泊まって受講した。卒論は「受刑者の処遇について」だった。2年半かけて法学部を卒業することが出来、家族も卒業式に来てくれた。